相手を否定した時に、実は相手を傷つけたり自信をなくさせてしまっているかもしれません。否定的な考えをしたことは誰でもありますよね?でも否定するのはお勧めできません。
では、どうすればいいのか。
この本が教えてくれます。
否定しない習慣
否定しない3つの考え方
- 事実だから否定してもいいという思考はない
- 「自分は正しい」という思考はない
- 「過剰な期待」はしない
否定しない考え方を身につけよう
「事実だから何を言ってもいい」と考えるのではなく、「事実であっても言われた相手はどう思うか」を考えることが大事!
相手の否定の見極め方
相手の態度を観察することによって、相手を否定しているのかわかります。
- ムッとしている
- うつむいている
- 手をギュッとしている
少なくとも上記のようなことがあれば、相手を否定していつ可能性が高いです。会話の後にセルフチェックしてみるといいでしょう。
「正しさ対決」では決着がつかない
「正しさ対決」では決着がつかない。大事なのは、「意見の違い」を多様性として認められるかです。
ワシントン大学の名誉教授であるジョン・ゴットマンは博士は、「大人の関係性における問題や課題の69%には、明確な答えが存在しない」という意見を述べています。つまり、世の中の人間関係における問題には、数学のような「たった一つの正解」がない場合が多いということ。明確な答えがないことを議論しているのですから、「正しさ対決」では決着がつくわけないんです。
何かの言い合いになった時に、お互いの「正しさ」を主張し合い、「自分の考えと違う」ということで否定し合うことは結局「どちらかが正しいか」になってしまう。そうではなく、大事なのは、「意見の違い」=「否定」でない、と認識すること
お互いは争うべき敵ではなく、味方であり、同じ目的を持った仲間
お互いに、ゴールとするところは同じである。ただその道中が違うだけ、それならば、お互いの意見を聞き合い、ゴールに向かうための最善の方法を話し合うことが効果的ではないかと言っています。
「過剰な期待」をしない
期待に応えてくれない人っていますよね?でも、それって勝手に自分がその人に期待をかけているだけではありませんか?『きっとこの人ならこれくらいできる!」と自分の物差しで物事を判断しているのではないでしょうか?その人は、与えられた課題に対して、その人なりに頑張っているのではないでしょうか?
本書では、相手を責めるという選択肢を無くしてはどうかと提案しています。憤りを感情的にぶつけるより、「じゃあどうすればできるようになるかな?」「何が足らないのかな?」「どのくらいのレベルまでならできるかな?」など建設的に話をしてみてはどうでしょうか?
相手を否定することで、関係が悪くなります。
関係を築いていくには、相手ができているところを認め、次に何ができるのか話し合うことが大切です。
相手を否定したくなるのは、相手が自分よりも知識や経験が劣っていると思った時です。そう思ったからこそ、無意識のうちに、自分の方が上だという上下関係のコミュニケーションをしてしまうのです。
しかし、この上下関係は変わりやすいものなので、上からの立場になるではなく、「できないこともあるよね」と考えることで、未来を建設的な発想へつなげることができる。
「かもしれない」と思うことが相手を否定しない第一歩
相手を一番否定する原因は、相手が間違っていて、自分が正しいと思っている時
否定されているっと思ったら
事実なのか書くすることがいい
聞いたことをザルに入れる。いる情報といらない情報に分けていらない情報は、忘れる。
能動的に黙ることを覚える
否定しないということは、言い換えれば、相手の意見を受け入れる。コミュニケーションの主なトラブルは、反射的に意見を返してしまうことで起こります。これを脱却するには、まずは、黙ることです。反射的に言葉を返すのではなく、一旦ブレーキを踏んで、相手の言葉を聞き、伝えたいことや相手の状況や感情を理解する。これによって、つい否定してしまうことがかなり少なくなります。
できること、相手が話が終わってから、「い〜ち、に〜」っと2秒数えること。この数秒で、自分の感情を抑制できるようです。
何かいいことを言わなければ・・・
そう思ったことありませんか?いいことを言おうとするあまり、否定してしまうことがことがあります。そんな時には、相手の言った言葉を繰り返す。相手が言っていたことを繰り返して、「〜ということを考えているんだね。」、「〜ということなんですね」など復唱するといいようです。そうすると、相手がさらに詳しい説明があったり、噛み砕いた説明をしてくれたりします。
では、「間違っている」場合には、どうすれば良いか。それは、どのように伝えるかです。まずは、復唱し、相手の意見や考えを承認すること。
NGワード ありがとう・なるほど
「そうなんですね」がベスト。まずは相手の意見や考えを受け止めること・承認することが大事
承認は4つ
存在の承認
「相手が今ここにいる」という存在を承認すること。この時に「どうしたの?」と声をかけるのかポイント!相手の存在を認識したということ。
行動の承認
相手がとった行動や相手が出した結果を伝え返す承認。したこと・その行動を承認すること。
プロセスの承認
何気ない時に承認するとき。「そんなこと考えていたんだね。」
見解の承認
あなたが相手の意見を否定しそうになった時に使う。「そういう考えもあるね。」
「あなたの意見は確かに受け取ったよ」というメッセージを伝える行為で、「あなたの考えに賛成・反対」ということとは別のこと。
同意できない時には
冷蔵庫に入れる。
一旦、受け入れてしまい込んでしまいましょう。
必要なら後で取り出せばいいんです。
自分の思い込みを防ぐ方法
「かもしれない」を使うこと。
友達・部下・上司など「この人は〜だろう」と自分の判断していると思います。しかし、これは、相手を否定しているかもしれないので、その思い込みを防ぐために、「この人は〜かもしれない」と思うことです。
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