国語の力を伸ばす!低学年から高学年までのスキル積み上げ法(説明文)

教育

みなさん、こんにちは!あいぽんです。

国語指導、第4弾です。前回読んでいただいた方ありがとうございます。

今回は、説明文を見ていきましょう!

効率よく、そして効果的に教材研究を進めるためのヒントや、指導力を高める方法をお伝えできたらと思っています。みなさんのお役に立てれば嬉しいです!

説明文 スキル

まず、子どもたちに物語を読むためのスキルがなければ、物語を理解することはできません。前回の記事でもお伝えしたように、系統性を意識しないと、子どもたちに必要な力が定着しません。もしまだ読んでいない方は、ぜひ前回の記事『【国語の基礎を育てる】系統的にスキルを積み上げるための授業の進め方とは?』をご覧ください。

【国語の基礎を育てる】系統的にスキルを積み上げるための授業の進め方とは?
みなさん、こんにちは!あいぽんです。 国語で何を教えるか、第2弾です。前回読んでいただいた方ありがとうございます。 効率...

低学年

低学年の説明文指導では、まず「問い」と「答え」を見つける力を育てることが大切です。

例えば、1年生の教材「くちばし」では、「これは何のくちばしでしょうか?」「これは〇〇のくちばしです」といった問いと答えが繰り返し出てきます。このような構造に慣れていくことで、子どもたちは文章の流れをつかむことができます。学年が上がるにつれて、この問いと答えの頻度は減りますが、基本的な読み取りのスキルとして非常に重要です。

次に指導するのが「指示語」と「接続語」の理解です。

指示語は、すでに出てきた言葉を繰り返さずに、「これ」「それ」「あれ」などで示す言葉のことです。低学年では「こそあど言葉」として教えられます。これを正しく理解すると、文章全体のつながりが見えてきます。たとえば、「これ」が何を指しているのかがわかると、文章の前後関係がつかみやすくなり、意味もスムーズに理解できます。

指示語を見つけられるようになることで、文章を読むときに自然と前後の内容を意識するようになり、より深い読み取りができるようになります。「この部分は前のことを指しているんだな」と気づけるようになると、子どもたちは読解力を一歩進めることができます。

このように、問いと答え、指示語・接続語の理解を通じて、低学年のうちに基本的な読解力をしっかりと身につけさせることが大切です。

中学年

次に中学年について見てみましょう。

  • 要点:形式段落で分けられた文章を1文にまとめること。
  • 文章構成:文章を「初め・中・終わり」に分けて捉えること。
  • 頭括構成:筆者の主張が最初に書かれているもの。
  • 尾括構成:筆者の主張が最後に書かれているもの。
  • 双括構成:筆者の主張が最初と最後に書かれているもの。
  • 要約:文章全体の要点を短くまとめたもの。

中学年になると、筆者の主張が文章に登場します。どこに筆者の考えが書かれているのかを探したり、文章がどう工夫されて読みやすくなっているのかを読み解いていきます。これを理解するためには、低学年で学んだ基礎に加えて、中学年の内容を積み重ねていくことが重要です。

高学年

要旨

「要旨(ようし)」とは、お話や文章の中で一番大事なところや、伝えたい内容のことです。たくさんの内容があったとしても、その中で一番伝えたいことを短くまとめたものが「要旨」です。

たとえば、長いお話を読んで「このお話の要旨は何?」と聞かれたら、そのお話で一番大切な部分を簡単に説明することが「要旨」になります。

要するに、要旨とは、長い話や文章の「まとめ」や「大事な部分」ということです。

要約と要旨の違い

  • 要約:お話や文章全体を短く説明すること。
  • 要旨:お話や文章の中で一番大事な部分をまとめること。

要約は全体の内容を短くするのに対して、要旨は一番大事なことだけを伝えます。

まとめ 低学年から高学年までの国語学習の積み重ね

低学年
低学年では、基本的な読解スキルを身につけることが重要です。まず「問い」と「答え」を見つける練習から始めます。1年生の説明文には、例えば「これは何のくちばしでしょうか?」といった形で問いと答えが繰り返し登場します。次に「指示語」や「接続語」といった文章のつながりを理解するための要素を学びます。これによって、文の前後関係や内容をしっかり把握できる力が養われます。

中学年
中学年では、要点を整理し、文章全体の構成を理解することが目標となります。要点とは、文章を1文にまとめたものです。さらに「頭括構成」「尾括構成」「双括構成」といった文章のパターンを学び、筆者がどのように主張を伝えようとしているのかを読み取ります。この段階では、低学年で身につけたスキルに加え、文章全体の構造に注目する力が求められます。要点をまとめた「要約」も、この段階で強化されます。

高学年
高学年では、より高度な読解力が求められます。特に「要旨」と「要約」の違いを理解し、文章全体を見渡しながら最も重要な部分を短くまとめる力を養います。「要約」は文章全体を短く説明することですが、「要旨」はその中で一番大事な部分を抽出して伝えるものです。例えば、長いお話を読んだ際に「このお話で一番大事なことは何か?」と聞かれたら、それが要旨になります。これにより、文章を読み解く力がさらに深まります。

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます!この記事が、国語の学習における系統的なスキル積み重ねの大切さを感じていただけたなら、とても嬉しく思います。子どもの国語力を伸ばす一助となれば幸いです。

もしこの記事に関してご質問や、もっと知りたいことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。これからも学びに役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひまたお立ち寄りください!

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